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事なかれ主義とは?意味やデメリット・原因・解消するためのアプローチ・具体的な施策

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事なかれ主義という言葉をご存知でしょうか。

元々、波風が立たないように対応することを指しますが、過度な事なかれ主義の人は職場では嫌われることもあります。

事なかれ主義の人はなぜ生まれてしまうのでしょう。

ここでは事なかれ主義の意味やその心理、原因などについてわかりやすく解説します。

事なかれ主義とは

事なかれ主義(ことなかれしゅぎ)は、事を荒立てて波風が立つことのないよう穏便に取り計らおうとする人やその態度のことをいいます。

特に、いざこざがなく、平穏無事に済みさえすればよいとする消極的な態度や考え方のことを指すことが多いが、ビジネスシーンにおいては、この事なかれ主義の文化はデメリットであることが多いです。

なぜなら、会社にとって、消極的かつ面倒なことを自分から遠ざけてリスクを取らない文化は、会社の生産性を下げるだけでなく、社員の士気も落としてしまうからです。

事なかれ主義の特徴

それでは、職場における事なかれ主義とは具体的にどのような状態のことを指すのでしょうか。

  • 責任を取りたがらない
  • 当事者意識が低い
  • 何事にも消極的である

ここではこの3つを解説します。

1. 責任を取りたがらない

事なかれ主義の職場では、社員は保身のために責任を取ろうとしません

そのため、自分にとってリスクとなることや労力となる仕事を嫌がります。

例えば、トラブルが起きても知らないフリをする、間違いに気づいていても自分から指摘をしない、人事評価への影響を気にするなどそういった風潮がある職場は事なかれ主義の可能性が高いと言えます。

2. 当事者意識が薄い

事なかれ主義の職場では、従業員は自分の抱えている仕事に対して、当事者意識が薄い傾向があります。

さらに、当事者意識の欠如から、その場の意見に合わせるため、自分の言動や意見に一貫性がないことが多いです。

新しい企画を出されてもほとんど却下される、言葉に一貫性がなく言っていることが人によってコロコロ変わると言ったような風潮のある職場は、事なかれ主義の可能性が高いでしょう。

3. 何事にも消極的である

事なかれ主義の職場では、従業員は何事にも消極的で、できる限り何もしないでその場をやり過ごそうとします。

新しい計画や、少しチャレンジングなことに対しても、消極的・否定的な態度を取るため、そういった新しい改革のようなものが職場に起こらなくなり淡々と業務をこなす職場となります。

会議に出ても誰も発言しない、会議中の新しいアイデアに毎回拒絶反応がある、さらに淡々とした事務作業を好むような風潮がある職場は事なかれ主義かもしれません。

事なかれ主義のデメリット

事なかれ主義が会社にもたらすデメリットとは具体的になんなのでしょうか。

  • エンゲージメントが下がる
  • 生産性が下がる
  • 挑戦をしなくなる

ここではこの3つのデメリットを解説します。

1. エンゲージメントが下がる

事なかれ主義の職場にいると、従業員は与えられて仕事ばかりこなすようになり、その結果仕事へのエンゲージメントが下がります。

また、こういった職場では事なかれ主義のために、頑張っても評価されなかったり、頑張らなくても何も注意されなかったり、新しい仕事が何もなかったりするため、仕事への充実感だけでなく、会社への信頼も低下してしまう可能性があります。

こういったことの繰り返しは、社員のやりがいを喪失させ、離職にも直結するでしょう。

2. 生産性が下がる

事なかれ主義の職場では、淡々とした作業が多くチーム全体の生産性が低くなります。

これは、頑張っても頑張らなくても何も言われなかったり、上記のような状況が続いて従業員がやりがいを喪失したまま働くことで起こります。

職場の中に事なかれ主義のメンバーがいることでチーム全員の士気が下がってしまうだけでなく、会社全体の生産性にもつながるでしょう。

3. 挑戦をしなくなる

事なかれ主義の職場では、仕事に変化を求めないため、新しいことに挑戦しなくなります。

決まった作業や新しい仕事はリスクや失敗が起こりやすく、自分のルーティンや日常が変わってしまう恐れもあります。

そのため、事なかれ主義の職場では、何か新しいことに挑戦しようとする向上心がなくなってしまいこれは最終的にチームの生産性の停滞にもつながります。

事なかれ主義の原因

事なかれ主義が生まれてしまう原因はいったいなんなのでしょう。

  • 評価が正当にされない
  • トラブルや失敗に対して厳しい
  • ポジティブなフィードバックが少ない

ここはこの3つの原因について解説します。

1. 評価が正当にされない

事なかれ主義の職場は、評価が正当に行われていなかったり、評価基準が社員に不透明になっていたりする可能性が高いです。

評価が正当にされていないと、頑張っても意味がないという意識が根付いてしまい、事務的な作業を好むような事なかれ主義が生まれてしまいます。

これを防ぐためにも、誰が仕事をしたのか把握するようにしたり、さらに仕事の過程も評価できるような仕組みを整備し、その評価基準を社員に周知するようにしましょう。

マネジメントツールCo:TEAM(コチーム)では、目標における業務の進捗状況や結果が常に可視化され、部署を超えたフィードバックを送り合えます。

事実に基づいたフィードバックを迅速に受け取れるため、より評価に納得感をもたらすことができます。

2.トラブルや失敗に対して厳しい

トラブルや失敗が起こった際に、社員に対して厳しい職場は事なかれ主義になりやすいです。

社員に対して寛容でない職場では、社員は責任を取りたくない、リスクを避けたいなどの理由から挑戦的なことをしなくなってしまいます。

これを防ぐためにも、失敗に寛容な文化を作ったり、何かトラブルが起きても社員をすくい上げられるような制度を作ることが大事でしょう。

3. ポジティブなフィードバックが少ない

何かいいことや貢献したことをしたときに、ポジティブなフィードバックが少ない職場は事なかれ主義を生み出しやすいです。

褒める文化や肯定する文化が根付いていないと、従業員も積極的に何かに挑戦する姿勢が薄れてしまいます

これを防ぐためにも、社員の仕事を褒める制度を作る、上司からのポジティブフィードバックの時間を設けるなどが有効でしょう。

事なかれ主義を解消するためのアプローチ

事なかれ主義を解消するためにはどのようなアプローチが有効なのでしょうか。

  • 評価制度を充実させる
  • 心理的安全性を高める
  • ミスや失敗に寛容な職場を作る

ここではこの3つのアプローチをご紹介します。

1. 評価制度を充実させる

評価制度が存在しない会社はおそらく無いと思いますが、その制度をより、過程や誰が何をやったのかまで細かく評価できるように充実させましょう。

仕事をしても評価されなかったり、自分の仕事の評価がどのようにされているのかを社員が知らなかったりするような評価制度では、社員のやる気の喪失につながり、事なかれ主義を促進してしまいます。

2. 心理的安全性を高める

事なかれ主義を解消するためにも、職場での社員の心理的安全性を高めるようにしましょう。

職場での、言いたいことが言えない雰囲気は、やがて自分以外の誰かが言うだろうという雰囲気につながり事なかれ主義を促進してしまいます。

また仕事をする上で協力し合える仲間がいないことは仕事への「自分ごと」意識も薄れてしまうでしょう。

これを防ぐ意味でも、上司が部下を尊重する空気作りや有意義な話し合い(1on1ミーティングなど)の時間を設けるようにしましょう。

パフォーマンスマネジメントツール「Co:TEAM(コチーム)」の1on1機能では、部下の状態を分析し、1on1の適切なタイミングや話題を提供します。

そのため、一人ひとりに合わせた有意義な1on1の時間を設計することができるでしょう。

3. ミスや失敗に寛容な職場を作る

事なかれ主義を解消するためにも、ミスをしたりトラブルがあったときに、すぐに報告しあえたり、認められたりする職場を作るように心がけましょう。

ミスや失敗に厳しい職場では、仕事でのトラブルを避けるために、リスクを極端に嫌がる風潮が生まれ、誰も進んで仕事を寄ろうとしなくなってしまいます。

これは最終的に、全体の生産性の低下にもつながるでしょう。

事なかれ主義を解消するための具体的な施策

事なかれ主義を解消するためにも、会社で取り入れやすい施策はなんなのでしょうか。

  • 360度評価
  • サンクスカード
  • メンター制度

ここではこの3つをご紹介します。

1. 360度評価

360度制度とは、職場の上司や部下や同僚など自分と関係を持つ様々な人から評価をしてもらう制度です。

自分の仕事が多方面から見られて評価されるため、より客観的な評価になります。

さらに、上司の目が届かなかった面が評価されるなど、評価される側の納得感が高まるため、仕事へのやる気につながり、事なかれ主義の解消につながります。

2. サンクスカード

サンクスカードとは、仕事での些細な貢献や感謝を相手に伝える制度です。

これは自分のしている些細な仕事が評価されることで「見ている人がいる」と仕事へのエンゲージメントが高まるだけでなく、部署内での活発なコミュニケーションのきっかけにもなります。

賞賛を自然にする社内の文化を作ることで、社員の心理的安全性を高め、事なかれ主義の解消につなげましょう。

3. メンター制度

メンター制度とは、違う部署の社員と若手社員がペアになり、ミーティングを行うものです。

1on1ミーティングより、より気軽な関係性で、なんでも話し合い相談に乗ることができます。

この制度の中で、上司に言いづらいことや、直接聞きづらいことを解消することで、心理的安全性を高めることができます。

さらにミスをしても相談しやすい職場作りにつながるため事なかれ主義の解消にもつながるでしょう。

まとめ

事なかれ主義が根付いてしまっている会社ではすぐに変化をもたらすことは難しいかもしれません。

しかし、ここで紹介した様々な施策で社内の風土を改善していくことができます。

組織を成長させていく上でも事なかれ主義を解消して、結束力の強い会社を目指しましょう。

パフォーマンスマネジメントツールCo:TEAM(コチーム)を活用することで、組織におけるコミュニケーションを活性化させ、組織風土の改善を図る事ができます。