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ピアボーナスツール比較おすすめ7選│導入のメリット・デメリット・注意点・企業例

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従業員エンゲージメントが注目されるようになって以来、業績や成果偏重から脱却し、人や組織に着目したマネジメントスタイルを重視する企業が増えつつあります。

エンゲージメントの高い組織は、高業績・成果に繋がるだけではなく、製品戦略や営業戦略と比較して、模倣が難しいため、持続的な競争優位性に繋がると言われています。

そして、エンゲージメントを向上させる上で、新しい人事制度・施策として、近年注目されているのが「ピアボーナス」です。

本記事では、ピアボーナスとは何か、制度としてのメリット・デメリット・注意点を解説した上で、制度運用に必要なおすすめツールを紹介・解説します。

ピアボーナスとは

ピアボーナスとは、社員同士が仕事における成果・貢献・サポートに対して、賞賛や承認の言葉を送り合い、少額の報酬を送り合う仕組み、それを実現するためのツールやサービスの事を指します。

ピアボーナスは、「同僚」や「仲間」を意味する、Peer(ピア)と「賞与」や「手当」を意味するBonus(ボーナス)を組み合わせた言葉です。

主に従業員エンゲージメントの向上を目的とした、新しい人事評価制度・施策として、近年注目を集めています。

ピアボーナスのメリット

ピアボーナスは、新しい人事制度として、組織風土の変革する役割や機能を期待される事が少なくありません。

本パートでは、ピアボーナスのメリットについて解説します。

1)賞賛の文化を社内に根付かせる事が出来る

エン・ジャパンによる調査では、回答者の55%が「職場の人間関係の変化」、41%が「職場の風土の変化」によって「働く理由を見失ったことがあった」と回答しています。

もちろん、仕事の目的の1つには金銭的な報酬を得ることや生計を立てる事も含まれてますが、多くの人は、やり甲斐や人間関係を重視しています。

ピアボーナスにより、賞賛の文化を醸成する事は、組織で働く人々にとって「非金銭的な報酬」を受け取る機会を増やし、会社への愛着であるエンゲージメントやモチベーションの向上、心理的安全性の醸成といった様々なメリットをもたらします。

2)目立たないが重要な仕事や貢献を評価できる

仕事の中には、営業職の様に組織への貢献度が、定量的に測定でき、見えやすい職種や役割もあれば、そうでないものもあります。

特に、部門間の利害関係を調整し、組織の動きを円滑化したり、管理やサポート的な役割を担う仕事は、成果を定量的に図り辛く、プロセスが見えにくいため、組織の中で過小評価されがちです。

ピアボーナスは、調整・管理・サポートの様な貢献度が表面的に見え辛い仕事を可視化し、仕事の評価の適正化を図ります。

3)部門や役割を超えたコミュニケーションが活性化される

会社の規模が一定以上になると、部門や役割など「組織化」が進みますが、そこで問題になるのが、「タテワリ化」「サイロ化」と呼ばれる現象です。

仕事がある程度自分たちの部署や役割の中で完結するようになる事で、垣根を超えたコミュニケーションは希薄になり、お互いに対して無関心になっていきます。

タテワリ化が進むと部門を超えたコミュニケーションやコラボレーションが行われ辛くなるだけでなく、会社全体の利益という「全体最適」から、部署や役割単位の「個別最適」の意思決定が加速し、全体の生産性を著しく損ないます。

ピアボーナスにより、各部門がどの様な仕事をしているのかや、自部門にとってどの様な貢献やサポートを提供してくれているのかを可視化する事によって、組織のサイロ化を防止します。

ピアボーナスのデメリット・注意点

ピアボーナスには多くのメリットがある一方で、独特のデメリットがあるため、導入時には慎重を要する制度です。

本パートでは、ピアボーナス導入のデメリットや注意点について解説します。

1)一度導入してしまうと止め辛い

ピアボーナスは、一度導入してしまうと止め辛いという問題があります。

なぜなら、ピアボーナスによって得られるメリットが、社員に対して導入理由として説明される事が少なくありません。

その様な説明をする事で、ピアボーナスの廃止=貢献や賞賛の文化を促す事を重要視しなくなる事であると、従業員に受け止められる可能性があるためです。

導入する場合は、必ずプロジェクトを成功させるという強い覚悟を経営陣・人事担当者・マネージャー陣で共通認識を持つ場を設けましょう。

また、廃止する基準を明確化した上で運用する事が重要となります。

2)利用者に偏りが出やすい

ピアボーナスを導入すると、必ずと言って良いほど利用者に偏りが出ます。

ピアボーナスの利用者が偏る事は決して悪い事ではありません。

ですが、可視化される部門や個人間のやり取りが固定化されてしまうと、そうでないチームや個人を白けさせ、対立軸を一層強化してしまう可能性があります。

経営陣や人事チームは、ピアボーナスの利用状況を定期的にモニタリングしましょう。

また、利用度が少ないチームに対しては、該当部門のマネージャーと連携する事で、会社全体に制度の利用を浸透させていく努力が必要となるでしょう。

3)システム利用料と福利厚生費という二重のコストがかかる

ピアボーナス制度を運用する上では、賞賛のコメントを送り合い、その結果を管理する必要があるため、専用のツール・システムを導入する事が一般的です。

また、制度の運用のためには、少額の報酬を捻出するために、ピアボーナス用の福利厚生費を予算として設定する必要があります。

制度の導入時には、実際に運用を行った場合のコストがどの程度になるかを計算し、費用対効果の合う施策かどうかを検討する事を忘れないようにしましょう。

ピアボーナスツールの導入企業例

ピアボーナスツールを検討する場合に、実際に導入している企業がどの様な理由で導入し、どの様な成果を挙げているかは、重要な参考情報となります。

本パートでは、ピアボーナスツールを導入した3つの導入企業を紹介します。

1)アース製薬株式会社

同社では、組織づくりの強化と賞賛の風土や「ありがとう」を気軽に伝え合う仕組みづくりを実施したいという背景から、ピアボーナスを導入しました。

2020年9月より、東京本社に試験的に導入した所、狙い通りに賞賛の投稿が部門を超えて活発に行われ、見え辛かった小さな貢献やサポートが可視化された事を確認した上で、2021年1月に全社導入に至っています。

2)株式会社グッドパッチ

同社では、2020年2月以降をテレワークを導入していましたが、対面のコミュニケーションの減少や、仕事や貢献のプロセスが見え辛くなっている事で、コアバリューを社員が感じ辛くなっているという課題がありました。

一方で、会社はテレワーク導入後も規模を拡大し続けていたため、社表面的には見え辛い社員の活躍や貢献を可視化、賞賛する文化の醸成を目的としてピアボーナスを導入しました。

同社では、少額の金額報酬であるピアボーナス以外に「1on1指名権」や「コアバリューにちなんで制作されたオリジナルグッズ」などの非金銭の報酬と交換出来る制度となっており、よりコアバリューの浸透を意識した制度となっています。

3)株式会社Regrit Partners

同社では、コンサルティング業界の一般的は評価方法と同様に、年数回の面談により役員やマネージャー等の意思決定者が評価を決定する方式を採用していました。

ですが、従来型の手法には、評価やフィードバックの実施に時間を要することや、意思決定者が見えていない側面を評価出来ず、公平性や客観性を保つことに課題を感じていました。

同社では、従来の評価手法に加えて、ピアボーナスを導入する事で、評価を可視化する事で、客観性を高める、組織や階層を超えた360度評価の素地を作り構成を保つ事が期待出来るとしています。

ピアボーナスツール比較おすすめ7選

ピアボーナス制度を運用する上では、大量に送り合われる賞賛や承認のメッセージを管理する必要があるため、専用のツールの導入が必須と言っても過言ではありません。

また、ピアボーナスツールに最低限必要な仕組みは、以下の通りとなっており、仕組みとしては非常にシンプルです。

  • ポイントを送る
  • 送り手と受け取り毎の内容と件数を管理する
  • 社内全体の利用状況を可視化する

したがって、各ピアボーナスツールの提供ベンダーは、機能の拡充もしくはミニマムの機能かつ低価格で提供するという2極化の傾向にあるため、自社がどちらのツールを求めているのかを明確にする事をオススメします。

本パートでは、ピアボーナスの導入に役立つツールを解説します。

1)Unipos│毎日1分のマネジメント習慣で組織風土を改革する

  • 組織エンゲージメント向上につながる拍手
  • 従業員の相互理解が深まるタイムライン
  • 行動指針を浸透させるハッシュタグ
  • 誰もが使いやすいデザイン
  • 国内大手企業や金融機関にも導入実績のあるセキュリティ環境
  • 組織課題の解決まで戦略的に支援

Uniposは、従業員同士がお互いの貢献に感謝や称賛、激励を送り合うことができるピアボーナスツールです。

アース製薬や三越伊勢丹など大手企業にも多数の導入事例があり、ピアボーナスツールとしての基本機能に加えて、セキュリティレベルの高さや、充実したアナリティクス機能、組織課題の解決まで伴走する戦略的支援まで充実したサービスが特徴となっています。

ポイント配当方法は、インセンティブ、カスタムリワード、SDGsから選択可能する事ができます。

ツール連携は、Slack、Teams、Chatwork、Facebook Workplaceと可能です。

料金プランは以下の通りとなっていますが、詳細な金額は要お問い合わせとなっています。

BasicEnterpriseEnterprise
Plus
初期費用30万円30万円30万円
利用料金1IDあたり
月額850円
1IDあたり
月額1,000円
1IDあたり
月額1,800円
ポイント原資別途必要別途必要不要
機能– 基本機能
– 利用データ閲覧
– Basicの機能
– 高セキュリティ
– アナリティクス
– Enterpriseの機能

2)RECOG│一体感の組織になるためのバリュー浸透プログラム

  • 会社のバリューにもとづいたバッジと一緒にサンクスカード(レター)を贈れる
  • 「レター」へのリアクションや拍手がシェアされ、 社内の前向きなコミ ュニケーションを可視化
  • フィード型の投稿機能によりオープンな環境で情報共有が可能
  • バリューバッジにより褒める際の基準を明確化

RECOGは組織やチームのバリューを楽しく浸透させ、カルチャーフィットした人材を育てることができるピアボーナスツールです。

大東科学、コナカ、ライフネット生命などに導入実績があります

ピアボーナスツールとしての基本機能に加えて、チャット機能や掲示板のようなSNS機能を有しており、社内コミュニケーションのプラットフォームとしての利用が可能となっています。

また、導入後のサポートにも力を入れており、オプションとして下記のサービスを受ける事ができます。

  • 賞賛給プログラムの策定
  • 褒め研修
  • 活用コンサルティング
  • 感謝のアルバム作成

ツール連携は、Slack、Teams、Chatwork、SmartHR、incentive pointなどピアボーナスツールの中でも特に豊富なラインナップである点が特徴です。

料金プランは要お問い合わせとなっています。

3)HiManager│人事評価のDXを「リアルタイム評価」で実現

  • 全社の称賛を見える化
  • 会社のバリューと紐づけた称賛の送付
  • Slackやchatworkと連携

HiManagerは「人事評価のDXをリアルタイム評価で実現」をコンセプトするピアボーナスツールとしても活用出来るマネジメントツールであり、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、マネーフォワード、コロプラに導入実績があります。

ピアボーナス以外にも、OKRなどの目標管理やエンゲージメントサーベイなどマネジメントに活用できる広範な機能があります。

ツール連携は、 SlackとChatworkに対応しています。

料金プランは、初期費用はかからず、1ユーザーあたり月額1,000円前後からの利用が可能となっており、導入初期のワークショップ費用を含んでいます。

また、オプションとして、OKR導入やエンゲージメント向上、評価制度設計などのコンサルティングサービスが充実している点が特徴です。

4)OKWAVE GRATICA│組織のチーム力をアゲル

  • クラウドサービス初期費用0円
  • 楽しいカードデザイン
  • チャットツールSlackと連携
  • カードにチップを添付できる
  • 管理画面で利用状況を確認
  • PC・スマホ対応” “カード送受信

OKWAVE GRATICAは、オウケイウェイヴで15年以上の運用実績のあるサンクスカード制度のノウハウをツール化した、感謝の気持ちをカードを通して伝え合うピアボーナスツールです。

損害保険ジャパン、セゾン自動車火災保険、ファンケルなど大手企業にも導入実績があります。

ツール連携は、Slackに対応しています。

料金プランは、Standardが月額30,000円、Professionalが月額50,000円となっており、100ユーザー以上は導入規模に応じて価格が変動していく料金体系となっています。

また、オプションとして以下のサービスを初期導入費用500,000万円にて付帯させる事が可能です。(詳細は要見積もり)

  • ユーザー登録・招待支援
  • 認知向上支援
  • ユーザー状況の把握、レポート

5)TUNAG│環境に左右されない強い組織のエンゲージメント経営プラットフォーム

  • 社員が自然に集う環境「コーポレートリビング」
  • カスタマーサクセスによる社内制度のカスタマイズ
  • 利用状況を可視化するダッシュボード機能

TUNAGは、ディップ、ブライダルプロデュース、オーダースーツSADA等で導入実績のある、エンゲージメント経営の実践を通じて、会社の成長や成功を支援するサービスです。

TUNAGには、ピアボーナスツールとしての機能に加えて、社内報などの広範な機能があり、特に個社毎の社内制度の導入と管理に強みを持っています。

なお、TUNAGの具体的な導入メリットは下記の通りです。

  • 1)組織における「知らない」をなくす
  • 2)経営の意図に沿った情報を社内に循環させる
  • 3)組織の今に合わせた制度設計データで着実に改善し続ける

利用料金は、初期費用+月額費用の組み合わせとなっており、詳細は要お問い合わせです。

6)TeamSuite│毎日のシゴトにちょっと嬉しいボーナスを

  • サンクスカードで貢献を可視化
  • 気持ちを送り合って育つ「つながりマップ」
  • Microsoft TeamsやSlackで利用可能

TeamSuiteは、チームの価値観を深め、称賛と協力の文化を根ざすことで従業員エンゲージメントの向上とチームパフォーマンスの最大化を実現する、ピアボーナス機能を有するHRサービスです。

東洋エンジニアリング、メディア・バスターズ等で導入実績があります。

ツール連携は、Slack、Teamsに対応しています。

料金プランは、「Standard」「Proffesional」「Enterprise」の3種類があり、詳細は要お問い合わせとなっています。

7)thanks!│「ありがとう」の贈り合いで、一体感のあるチーム創りを支援

  • 「ありがとう」溢れる組織風土を醸成
  • 社内コミュニケーションの活性化
  • 組織の状態を「見える化」する
  • 組織貢献を評価、報酬でモチベーション向上

「thanks!」は「ありがとう」の贈り合いで、一体感のあるチーム創りを支援する感謝DXソリューションです。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ、大戸屋ホールディングス等の導入事例があり、ビアボーナスとしての機能に加えて、社内報やVOC(お客様の声)機能

料金は1ユーザーあたり月額300円~ですが、初期費用やプラン毎の具体的な費用感は要お問い合わせとなっています。

まとめ

ピアボーナスは、新しい人事制度として注目を集めており、ポジティブな企業文化の醸成やコミュニケーションの活性化など大きなメリットがある一方で、その運用には慎重さが求められます。

また、基本的にはツールの導入とセットで考えられる事が多く、ツールの利用料金とピアボーナス制度の報酬予算というコストが二重でかかる点にも注意が必要でしょう。

まずは、ピアボーナスも含めて、自社の抱えている課題に関連するソリューションを提供している事業者へ資料請求や情報交換の機会を設定し、自社にとってベストな解決策を模索する事から始めてみましょう。