S級マネジメント成果を出すチームをつくる
マネジメント・育成につながる情報をご紹介

OKRとは?イノベーションを促進する運用の方法・手順・注意点

86

組織が継続的に改善し、イノベーションを起こすためには、仕組み作りが重要です。

イノベーションを推進するために重要な仕組みのうち、チームに与える最も効果的な仕組みの一つがOKRです。

OKR(Objectives and Key Results)は、チームが効果的に目標を設定し、進捗を測定するためのフレームワークです。

OKRを効果的に使えば「組織全体の創造性・コラボレーション・イノベーション」を刺激することができます。

本記事では、「OKRが企業のイノベーションにどのように貢献するのか」「マネージャーやリーダーがOKRを活用してチームを鼓舞し、組織内のイノベーションを推進するにはどうすればよいのか」についてご紹介します。

OKRとは

OKRが組織のイノベーションにどのように貢献するかを説明する前に、まずOKRとは何かをご説明します。

OKRとは、組織が取り組む重要な目標(Objectives )を定義し、その目標に向けたチームや従業員の進捗状況を測定するための指標(Key Results)を設置することです。

OKRの基本的な考え方は「目標を達成するための最も差し迫った重要な目的と、その目的を達成するための重要なプロセスを抽出することである」と言われています。

そうすることで、すべてのチームやプロジェクトは重要な結果や目的との関係性を定義し、それらを追跡・測定することができます。

OKRの運用における注意点・手順

OKRによる目標管理を運営する際には、以下のことに注意してください。

1. 目標(Objectives )の定義

OKRにおける「目標」とは、まず第一に組織の戦略的目標を説明するものでなければなりません。

また、それと同時に、簡潔かつ挑戦的であり、従業員にやる気を起こさせる目標になるように定義する必要があります。

2. 成果指標(Key Results)の定義

OKRにおける「重要な指標」とは、新規顧客数、自社ECサイトの閲覧数、コンバージョン率、収益などを指します。

ここで重要なのは、定量的に進捗を示すことができる指標を置くことです。

「達成できた・できなかった」という判断が曖昧にされないようにする必要があります。

3. OKRの運用後の進捗確認

OKRを設定し、運用し始めた後は、チームがOKRに沿って活動されているか定期的にチェックし続けることが大切です。

「OKRが何なのか・それが組織の戦略とどのようにつながっているのか」についてチームメンバーが意識しなくなってきた場合は、管理職を含めて再度OKRについて学び直す必要があります。

OKRによりイノベーションを促進する方法

OKRの定義を理解したところで、OKRが組織全体のイノベーションをどのようにサポートするかを説明します。

OKRがイノベーションを促進する理由は、大きく分けて以下の3つです。

  1. チームの整合性を高める
  2. 従業員に自分の仕事に対する当事者意識を与える
  3. 事業の全体像を把握することができる

1. チームや組織間の整合性を高める

OKRは、全社の目標の整合性を取るために、下記の論点を明確にします。

  • 各チームが何をしているのか?
  • なぜそれをしているのか?
  • 自分たちの仕事がどのように組織の前進に貢献しているのか?

OKRによって、「何をするか」の背後にある「理由」を知ることができるようになり、従業員は自分の業務に集中することができるのです。

例えば、あなたがコピーライターのチームを管理しているとしましょう。

部下達は、自分のコピーが部署の大きな戦略の中でどのように位置づけられるのかを理解していなければ、効果的なメッセージを書くことは難しいでしょう。

しかし、会社の大きな目的に沿っていれば、コピープロジェクトに対してより戦略的なアプローチをとることができ、彼らの仕事が最終的に会社の目標達成に貢献していることを確認することができます。

OKRを設定する際には、社員に情報を提供し、「自分が何に取り組んでいるのか・何を目指しているのか・そしてそれが戦略全体とどのようにつながっているのか」を正確に理解させるようにしましょう。

2. 従業員の当事者意識を醸成する

OKRはマネージャーが作成するものと思われがちですが、理想的なOKRの運営とは、戦略を検討するところからチーム全体で行うことです。

そうすることによって、メンバー全員に当事者意識が生まれ、OKRへのコミットメントが結果的に高まります。

  • 自分が組織の目標にどのように貢献しているのか?
  • どのようなプロジェクトに取り組んでいるのか?
  • プロジェクトの成功をどのように評価されているのか?

上記の論点に対し、従業員が自己決定感を得ることにより、従業員のパフォーマンスやエンゲージメントの向上やイノベーションの促進が起こるのです。

OKR設定プロセスのすべての部分にメンバー全員を参加させるのは難しいかもしれませんが、できるだけ多くのメンバーから意見を聞くようにしてください。

チームの目標に対する効果的な測定基準をアイデアを出し合いによって決定したり、OKRの最適化について、メンバーに対し継続的に意見を求めたりすることが必要です。

3. 事業の全体像を把握することができる

会社をどのようにしたいかという大きなビジョンをもっていても、ビジョンを実現するために必要な日々の業務が疎かになってしまうケースがあります。

逆に、事業運営に追われて、自分たちがどこへ行きたいのか、どうやって前進していくのかを考えない企業もあります。

イノベーションが生まれる環境にするためには、大きなビジョンと安定的な事業運営による土台の両方が必要です。

大局的な目標と、その目標を達成するために必要な日々の仕事との間のギャップを埋めるために、OKRの導入は大きな力となります。

OKRは、大局的なビジョンを実行可能な戦略に落とし込むことで、ビジネスを現在地から行きたい場所へと導くイノベーションのロードマップを作成します。

OKRによって、チームはどこに向かうのかという刺激的なビジョンと、そこに到達するために達成すべき週次、四半期、年次のタスクに関する明確な方向性を手に入れることができるのです。

まとめ

今日の市場で効果的かつ競争力を維持するためには、社内でイノベーションを起こすことが必要です。

OKRは、「イノベーション」という複雑で無形のアイデアを、組織の中で現実のものとすることができる実用的なツールです。

チームを調整し、従業員に自分の仕事に対する当事者意識を持たせ、大きな目標を実行可能で測定可能な戦略に分解することでイノベーションを誘発し、企業を現在の場所から望む場所へと導く明確な道筋を作ることができます。

OKRを導入し、効果的に運用することで、イノベーションの溢れる職場環境を作ることをお勧めします。